「もっといいチームを、わたしたちの手で」
2025年7月、リーガルナレッジ様にて、レゴ®シリアスプレイ®(LSP)を活用した社内ワークショップを開催しました。
事業年度の半期という節目のタイミングで社員が集うこの機会に、企業理念である 「お客様に感動を、社員に誇りを、社会に笑顔を」をあらためて見つめ直し、チームとしての相互理解と一体感を育むことを目的に、オリジナルのプログラムを設計・実施しました。
構成と進行
参加者7名を2グループ(3名/4名)に分け、約4時間の対話型ワークショップを展開。
LSPスターターキットとWEBキットを使用し、「個人」「チーム」「理念」の3層にわたって内省と共有を重ねました。
前半は、個々の価値観や仕事観をレゴで可視化し、仲間の「らしさ」への理解を深めるセッション。
後半では、企業理念のキーワードである「感動・誇り・笑顔」にまつわるエピソードを作品に表現し合い、それぞれの感じ方の違いや共通点を対話の中で見つけていきました。

「同じお題」でも「ちがっていい」
6つのブロックだけで「ダック」をつくるミニワークからスタート。
同じテーマでも、つくる人によって形や発想が異なることを体感します。
手を動かすことで生まれる、心の対話
一般的に、日々の関わりが深いチームほど、意見の行き違いや見えづらい感情のズレが起きやすいものです。 そうした小さな摩擦を未然に防ぎ、お互いをより深く理解し合える関係性を築くことは、チームワークの土台を整える上でもとても大切です。
今回のワークショップでは、レゴという媒介を通じて、それぞれの価値観や大切にしていることを可視化しながら、互いの考え方の“背景”に触れていただく時間をつくりました。
ワークを重ねる中で、内省と共有が自然と深まり、対話の質そのものが少しずつ変化していく様子が印象的でした。
例えば、理念に紐づくエピソードをレゴで表現したあと、「あなたにとって絶対に譲れないものはどれですか?」という問いに対し、参加者が“ゆずれない想い”のパーツに赤いブロックを置くワークを行いました。
チームを推進する状態において、意見を合わせることがあっても、あえて視点の違いを一人ずつ発表する時間は、日常でなかなかないですよね。ただ、その時間って実はとても大事で、それが日々の信頼につながっていくのですね。 リーガルナレッジのみなさんも、このワークを通してお互いの「なぜそう考えるのか?」に自然と関心が向くようになり、受け止め合う姿勢が場に広がっていったのが印象的でした。
「自分たちらしさ」を一緒にかたちにする
後半では、理念にひもづく実体験を一人ずつ共有しながら、社会とのつながりや自分たちの役割をあらためて再確認しました。
最後のセッションでは、全員で「わたしたちは、どうあるべきか?」をテーマに作品を制作。 多様な考えを受け止めながら、チームとしての“これから”を前向きに見つめ直す時間となりました。

「わたしたちは、どうあるべきか?」をかたちに
最後のワークでは、それぞれの視点から“これからのわたしたち”を表現。
多様な考えが並び、お互いの違いを尊重する空気が自然に生まれていました。
今後に向けて
LSPは、チームを一瞬で変える「魔法」ではありません。
でも、日常のコミュニケーションに潜んでいる、言葉にしづらい感情や価値観の違いを、やさしく解きほぐすきっかけになります。 成熟した関係性をさらに前向きに進化させるためにも、有効な手法だと感じています。
今後の展開に向けて可能なこと
- 理念の「自分ごと化」をさらに深めるプログラム設計
- 基礎ワークを短縮し、応用編への展開(戦略設計/ビジョン共有など)
- 小規模でも定期開催可能(1チーム4名〜実施OK)
ご参加いただいたリーガルナレッジのみなさま、誠にありがとうございました。
このワークショップが、組織の未来に向けたおだやかな変化のきっかけとなれば幸いです。